葵 上

葵上

六条御息所の生霊が葵上に襲いかかる場面(風俗博物館2007年3月〜7月展示)
源氏の部屋の小池笑芭さんからいただいた写真を加工

作者:世阿弥改作
季節:不定
舞台:左大臣の邸宅
分類:4番目物
出典:『源氏物語』葵巻

前シテ:六条御息所の霊(上臈姿)
後シテ:六条御息所の霊(鬼女姿)
ツレ:照日の巫
ワキ:横川の聖
ワキツレ:朱雀院に仕える廷臣
アイ:廷臣の従者

内 容

舞台の中央に置かれた小袖が、病床の葵上を表す。

左大臣の息女で光源氏の正妻である葵上は、物怪(もののけ)につかれて臥せっていた。
朱雀院に仕える廷臣が、物怪の正体をつきとめるため、梓弓(あづさゆみ)を使う巫女である照日を召し出し、梓弓の音で霊をよばせる。梓弓の音にひかれ、破れ車にのってあらわれた物怪は、光源氏の年上の愛人、六条御息所の生霊であった。
六条御息所の生霊は、光源氏の愛を失った恨みを語りはじめ、ついには病床の葵上に打ちかかり、連れ去ろうとする。
廷臣は、六条御息所の生霊を鎮めるため、比叡山の横川の聖を呼び寄せる。
後場、横川の聖の加持祈祷が始まる。上臈姿から鬼女姿となった六条御息所の生霊。数珠を揉んで祈る聖。激しく争うが、六条御息所の生霊は、横川の聖によって、調伏され、成仏する。

ゆかりの史跡

左大臣の邸宅:三条殿。虚構の物語の世界を現実にあてはめようということは、そもそも間違っているとは思うが、モデルとなった場所を訪ねるのも楽しい。


花にいとふ風 http://noubue.com/

Copyright (C) 花にいとふ風 All Rights Reserved.