入門して1番最初に習うのが、「お調べ(おしらべ)」。
お調べというのは、能が始まる直前、揚幕(あげまく)の奥から聞こえてくる、笛・小鼓・大鼓・太鼓の囃子の音色で、これから能がはじまることを知らせると同時に、楽器の調子をととのえているのだそうです。
初めて左鴻先生のお稽古場を見学させていただいた時、吹いてみますか?と、練習用の樹脂製の能管を貸していただきました。初めての場合にはここで音が鳴らないことが多いというのですが、わたしの場合は小学生のころからトランペットやホルンを吹いていたので、意外にすんなりと音を出すことに成功。その場で先生にお調べの譜面を書いていただくことができました(が、ここから先は前途多難)。
初めてみる笛の譜面「唱歌(しょうか)」。何やらカタカナが並んでいます。このカタカナで書かれた唱歌をまず覚え、わけがわからないなりにも、ひとつひとつの指を教えていただきながら、音をつないでいきました。
能管の流派には、森田流、藤田流、一噌流があり、わたしが習っているのは森田流。
それぞれの流派によって、唱歌も指付も違うそうです。
さて気になるのは、能管を習う初期費用。
必要なのはもちろん能管。練習用のプラスチック製の能管が12,000円。
お月謝。初回月だけは束脩(そくしゅう 入門料)をお納めします。
和の楽器は、ピアノや英会話とは違い、お稽古場を探しにくいと思います。私自身、左鴻先生の所へたどり着くのに半年かかりました。
幸い、今では個人のサイトを開いていらっしゃる能楽師の先生方が増え、能楽堂のロピーなどに生徒募集のチラシが置かれていることもあります。
何より大切なのは、この先生に習いたい!と思う先生に習うのが1番だと思います。